サイレントマジョリティーは何も発言しない多数派に向けた歌
エキセントリックは変わり者に向けた歌
不協和音は反骨を掲げる歌
大人は信じてくれないは大人への不満と諦めの歌
アンビバレントは葛藤の歌
黒い羊は単純に、
「うわ~暗い曲やな~。」
という第一印象。
黒い羊って厄介者という意味だそうな。集団の中に浮いた存在がいて周りからハブられたりしちゃうっていうことを集団心理学では『黒い羊効果』(排他の理論)というそうな。(そのへんのお勉強的な部分は歌詞解釈のオリジナリティがブレちゃう気がするのであまり意識したくない部分)
黒い羊は厄介者として糾弾されたけど自分を変えることはしない意志をもっている、というかすでに変えることが出来ないっていう歌なのかなと。
あくまでも歌詞から連想した個人的解釈。
ちょっとなにかしただけですぐ称賛か非難を浴びせられる。
さっきまで知らなかった人とすぐ繋がれる。
自己主張は煙たがるクセに、黙っているとそれでも叩かれる。
不安定な世の中で何を信じればどう行動すれば良いかもわからない。
強烈な監視社会。晒し上げるだけで実害に繋がることが少ないだけましだけど。
こんな混沌な社会だもの影響を受けやすい10代や反骨心の塊みたいな人にはとても響きそう。
音は暗いけど綺麗で好き。退廃美な雰囲気もあるかなと。温度はとても低い感じ。色で言えば灰色がかった群青色って感じ。
欅坂46といえばこういう曲だろうとなるのは判るし、こういう歌も音も元々好きなので良いんだけど、そろそろ二人セゾンや世界には愛しかないあたりの温かいに近い涼しさで儚げで白っぽい音楽も聴きたいなと。カップリングやユニットじゃなくて表題曲として。